『ツィゴイネルワイゼン』(映画)感想

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ヘンな映画…でも面白かった!

 

鈴木清順監督、『ツィゴイネルワイゼン』

 

1980年の映画。

 

もう十年以上前に観た。

 

その時もヘンな映画だなと思ったけど、引き込まれて…。

 

北千住のブルースタジオで、鈴木清順の浪漫三部作の上映をしていて、その第一弾がツィゴイネルワイゼン。

 

嬉しくなって、三部作全部見たいなと回数券まで買ってしまった。

 

でも、ちょっと不安でした。。

 

もう一度見て、果たして面白いと思えるのかどうか。。

 

見てみて……わけわからん…けど、やっぱり面白かった!

 

原田芳雄格好いい。。

 

若い時の大谷直子ってこんなに綺麗だったんだ…ていうか、めっちゃ演技上手い。

 

アートっぽい、脈略ない、系の映画だと思い込んでたけど、今回見直して、実は画力とか映像とかの不思議さ以上に、ちゃんとドラマ的要素があって、それに引き込まれた。

 

主人公の男は、どこかで自分を真面目で面白みのない男と思っている。

 

それと真逆なキャラクターが、原田芳雄が演じる、豪放磊落な破天荒な親友。

 

主人公は、どこか原田芳雄演じる親友の、常識にとらわれないその性格に、あこがれのような羨ましさのようなものも感じている様子。

 

親友がどんどん、主人公がいいと思う女を取っていってしまう。しかも、ある時から、自分の細君にまで手を出しているのではないかという疑念に駆られる。

 

脚本は、田中陽造さん。『ヴィヨンの妻』でもうまいなあと思ったけど、『ツィゴイネルワイゼン』は、内田百里痢悒汽薀機璽討糧廖戮魏蕊澆にしているらしいけど、他の色々な短編を組み合わせて、脚色しているらしい。

 

元になった小説は読んでないけど、色々な短編をつなぎ合わせるってだけで、ともすると筋の通ってない話になってしまったり、脈略なくなったりしまうものだから、難しかっただろうな、、。

 

すごく楽しめた。2017年8月8日(火曜日)まで、北千住のブルースタジオでやってるよ。

 

8月9日(水曜)〜、同じく鈴木清順監督の、『陽炎座』です。

 

一応、それも観に行く計画。

 

 

『忍びの国』(映画)観た感想

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時代物の映画を見ておこうと思って、『のぼうの城』の和田竜さんの原作、脚本の映画を見る。

 

アクション的なところコメディ的なところより、メッセージというかテーマ性に惹かれた。

 

あまり今までない切り口なので。

 

 

『お引越し』(映画) 再見 @ シネマブルースタジオ(北千住)

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相米慎二監督の『お引越し』という映画が大好きで、もう何度も繰り返し見ている。

 

両親(中井貴一と桜田淳子)が離婚するというなんでもない題材なんだけど、すごく印象に残る作品。

 

『時をかける少女』のアニメや、『八月の蝉』の劇場版でシナリオを務めた奥寺佐渡子さんのシナリオデビュー作です。

 

当時は、それと知らず、見てました。

 

でも、やっぱりこんなに繰り返し見たくなる映画の脚本家さんは誰なのだろうと、まだシナリオのことやる前から、気になって奥寺さんの名前は覚えていました。

 

そのうちシナリオやりはじめた関係で、いろいろ映画のシナリオ読むようになって、たまたま読んだ『学校の怪談4』のシナリオがすごくよくて、誰が書いてるの?と思って見直したら、奥寺佐渡子さんで、おーっ!と思って、以来、動向をおっかけていたら、『時をかける少女』アニメで度肝を抜かれ、あれよあれよで、やっぱり、すごい脚本家さんだったんだと、自分の手柄でもないのに、誰もがいいと思っているから、数々のヒット作に名前を連ねているのに、自分が見つけたような気になって、一人悦に入っていた私は、ちょっと痛い奴なのかもしれません。

 

月刊シナリオ2016年7月号に、奥寺さんのインタビューが載ってあって、デビュー作となった『お引越し』での、今は亡き、相米慎二監督とのやりとりのことも書かれていて、すごく面白かった。

 

そんな、『お引越し』がですが、今までビデオでしか見ていなかった。

一時期、この作品はDVDも出ておらずほとんど絶版に近い状態になっておりました。

なので、たまに無性に見たくなる時があって、でも、その辺のレンタルビデオにはおいてないもんだから、渋谷のTSUTAYAまでわざわざでかけて、VHSを借りて来て見る、なんてことをしてました。

またリマスターのDVDが発売されているようです。

 

 

もう何度も何度も繰り返しみた映画だったので、結構キーとなる台詞も覚えてしまっているし、もしかして退屈するんではないかもう新たに発見する部分はないのではないかと思っていたら、あーこのシナリオの意図ってこういうことだったのか、とか、これへの前振りのシーンだったのか、とか、いまだに発見がある。やっぱりシナリオ勉強する前とあとでは、感じ方が全然違う。最初にみたのは、シナリオまだやっていなかったので。

 

劇場ならではの発見もありました。あるシーンで蛍が横切るシーンがあったんだけど、当時、擦り切れたVHSで何度もみていたこともあって、テレビの画面では、蛍に全然気づいていなかった。

 

当時見ていた時と今では自分を取り巻く環境やら、心境やらが結構変わっているのか、映画から感じとる印象も、随分違う感じがしました。(父役の中井貴一が、ほんとダメダメなんだけどすごく優しいお父さんで、レンコも大好きなんだけど、冷たいようだけど、本当に子供とガッツリ向き合っているのは、桜田淳子演じるお母さんだな。。とか)

 

これは変わらずの印象ですが、やっぱりいまはもう大人になった田畑智子の11歳ころの演技というか存在感がハンパない。

彼女の表情の動きからして目が離せないのです。

 

最後に、シナリオがいいのはもちろんだけど、相米慎二監督が作り出す映像や間合いがなきゃ、ここまで目を離せないような作品にはなってなかっただろうな、と改めて思いました。

 

『お引越し』ぜひ機会があったら、北千住でやっているうちに劇場で。

 

ちなみに、『お引越し』のシナリオは、年鑑代表シナリオ集の93年度版に掲載されています。

 

 

『淵に立つ』(映画)

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今週末、提出物を出せたので、思いがけず週末時間が出来た。

ので、DVDを借りてきて見る。

 

ちょっと5枚千円みたいな借りかたを当分見直すことにした。

本当なら、もっとガンガン色んな映画を数多く見て、ということをしなきゃならないんだろけど、そうもいかない。

5枚借りてきて、一週間で観れるのかなと、ヘンなプレッシャーを勝手に感じて自分でハードルこさえるより、一枚ずつ見たいと思うもの見るというやり方を取っていこうかと思う。

 

淵に立つ、という映画。

浅野忠信の気持ち悪さがハンパなかった。もちろん誉め言葉です。(ホラーではありません。)

家族に異物が入ってくることで、波が立ち、思わぬ方向に行ってしまう。

皮肉なことに、家族が崩壊へと向かうにつれ、互いにぶつかり合い、自分と向き合いはじめる。

その感じがすごく刺さる。

 

最近、エンタメ要素の強い作品見てたから、こういう作品見なきゃなと思い直す。

 

 

『22年目の告白 ― 私が殺人犯です』(映画)

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ストーリーのアイデア、面白い。

 

演出も、暴力シーンとか抑え気味でこういうのはいいなあ。

 

韓国映画のリメイクということらしいけど、そっちの方は未見。

 

ぜひ見てみたいと思った。

 

 

<ネタバレ注意: まだ見てないひとは気を付けてね>

 

 

 

辻褄あってないわけじゃないけど、ストーリーの途中の意外性の部分から逆算して、

 

たぶんそこを意識しすぎたからかもしれないけど、藤原竜也が、最初に殺人者だと名乗りをあげてから、その信ぴょう性を疑う声が全く上がらず当然のこととして受け入れられているのが、気になって仕方がなかった。

一応、藤原竜也の言うことに信ぴょう性がある、となったうえで、やっぱり、新たな真相が…みたいな流れにもっと乗れたかも。。

ただ、まあ、そこに時間を費やすとモタモタするかな……

 

クライマックスに向かう前に、犯人がわかってしまった。。これは尺的な関係で言うと、そこから新しい登場人物を出すことは不可能だから、となるともう、あの人しかないな…と。

 

 

それでも、ある意味、今までと違ったバディものが見れた気がしました。

 

 

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(映画)を観た感想

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たまたま一人の時間を貰ったので、久々のミニシアター系。

 

他にも見たい映画があったけど、その時じゃないと見れない映画を優先。

 

マンチェスター・バイ・ザ・シー。

 

ベン・アフレックの弟、ケーシー・アフレックが主演。

 

これアカデミー脚本賞なのか…

 

つまらなくはないんだけど、そのシーン必要かなというのも結構あったので…。

 

それでも、こういう心の機微描いている映画を観に行くと、学ぶべきところは多い。

 

ケーシー・アフレックと甥っこの関係性、劇的な変化ではないんだけど、ストーリーと共に少しずつ変化していく感じとか、

 

何気ないやりとり、会話とか、あとやっぱり予定調和になっていない落としどころがいいなあと思う。

 

やっぱり、それぞれのキャラクターの置かれている状況とか、性格とか考えると、やっぱりその終わり方だよなと思う。

 

他にも色々観たい映画があるので、時間のあるうちに行っておきたい。。

 

 

『溺れるナイフ』(映画)に中上健次のにおい

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最近、映画を全然見れてないので、反省。

 

もっとたくさん見なきゃ、と思うんだけど、なかなか時間が取れない。

 

劇場にさえ入ってしまえば、誰からの邪魔をうけることもなく、とりあえずその時ばかりは映画に集中できる。

 

ということで、どうしても、今やってる映画で、選別して見ることになる。

 

よっぽど見たいという映画でない限り、昔みたいに、遠くのミニシアターに出かけて、、という贅沢な観方ができなくなったし、DVDを5枚千円で借りて、一週間で見ます、みたいなこともできない。。

うちのテレビは三歳児が見るEテレの子供番組に占拠されていることもあり…朝のニュースだけは、朝はニュースの時間と言い聞かせて、何とか死守している。。

 

そんな中でも、やっぱりDVDでも借りてみないとなと、借りてくる。

(Huluも、全然見る暇がなくなって解約して久しいです)

 

色んな映画の予告編見てて、小松菜奈の容姿、ひとりだけ、日本人離れしてるなあと、思ってたけど、今回は地方に住む、そういう綺麗な容姿を持った女の子、という設定なので、ぴったりだ。

 

映画を見てて、ふと気になったところがあった。

 

『溺れるナイフ』に出てくる火祭りの設定と、菅田正輝が演じる、地元の有力者の息子で神をも恐れぬ無茶苦茶なコウちゃん…というキャラクター、見てて、どこかで中上健次の『火祭り』という小説が頭に浮かんできた。

(中上健次の『火祭り』って小説、すごく好きなので。。)

 

自分と同じふうに感じている人がもしかしているんじゃないの?とググってみたら、

 

やっぱり。。。こんなニュース記事を見つけました。

 

原作ファンの芥川賞受賞作家・村田沙耶香、『溺れるナイフ』愛を語る

 

原作者のジョージ朝倉さん、中上健次に影響を受けてこの作品を描いているって。。

 

ていうか、和歌山県の新宮市で撮られているし、脚本は井土紀州さんだし。。

 

どうりで、中上健次が匂いたつはずでした。

 

 

『3月のライオン 後編』(映画)観た感想

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前編に続いて、後編観て来た。

 

加瀬亮、あまり声高にしゃべるでもないんだけど、存在感がハンパない。。

 

どうやったら、あんなキャラクターを造形できるのか。。

 

 

『3月のライオン』前編(映画)観た感想

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最近のコミック原作の実写化って、一昔前に比べて、ほんとに丁寧に作っているなあ。。

 

漫画は全然読んでないけど、ちゃんと実写の映画として観れる。

 

まだ前編なので、話がそこまで動いていない感じだけど、映画後の予告編見て、俄然後編も観たくなった。

 

神木くんがいいのは当然として、佐々木蔵之介…

 

超高速参勤交代でも思ったけど、観る前は、佐々木蔵之介かあ…とか思うんだけど、映画で動いている佐々木蔵之介を見ると、めちゃくちゃ格好よく見える。

 

キャラクターの造詣もいいのかもしれないけど、佐々木蔵之介演じる島田さんというキャラの格好いいこと。めちゃくちゃ魅力的なんだよな。いやあー、ほんとに佐々木蔵之介がよかった。

 

というか、もしかして、キャストした方も、そこを狙って佐々木蔵之介を配役したんじゃないかというくらい。

 

島田さんのキャラクターは、一見、地味な印象なんだけど、実際向き合ってみると、すごく深みがあって、懐が深い。

向き合ってみなければ体感できない。個人的な印象だけど、参勤交代の佐々木蔵之介とすごく被る。

 

前編は、まだちょっと動ききってない感じだけど、後編、すごく楽しみ。

 

 

『キセキ −あの日のソビト–』(映画)観た感想

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(ネタバレありなのでご注意を)

 

GreeeeNに特に思い入れも、普段聴くこともなかったのですが、

 

ヒットしているという話を聞いて、なんか理由があるに違いないと見てみるかと思った次第。

 

映画館、ほとん中学生か高校生。日曜日だったということもあってか、中学生多目。

 

GreeeeNって、ルーキーズとか流行った時、中学生たちはまだ幼かったはず、みんななにきっかけで見に来てるんだろ。。

 

とはいえ、映画自体はすごく丁寧に人物の心を追っていて、結構ホロッときました。

 

個人的には、やっぱり、松坂桃李が演じた兄の心情に一番感情移入したなあ。

 

医者の父親が厳格で、音楽なんかくだらないものだとことごとくぶつかり、

 

家を飛び出して音楽にかけて音楽に人生かけたいと思ったんだけど、自分のメタルバンドは、レコード会社の目にとまったものの、

 

メジャーデビューの目前で、要求されるものと、自分たちがやりたいものとのあいだで、行き詰ってしまい、

 

一方で、歯学部を目指す弟が、大学生になると兄と同じようにバンドを初めて…

 

兄に作曲のアレンジを頼んできたりして、しかも、そのデモテープがすごくよくって、

 

兄の自分より弟の方が才能あるんじゃねえ?みたいな……これは結構切ない。。

 

自分はすごく努力して、親とぶつかって、全てをかけてやってるのに、なかなか要求されるものができない、

 

だけど、弟は自分と違うやり方で、すごく仲間と楽しそうに、しかも歯科医に絶対なるといってどっちかを捨てて選択することもない。

 

兄の台詞の中に、努力とか思い入れとは別の次元で、世の中は動いている、的な、つまり努力したからって必ず報われるものでもない…というのがあって、兄は自分の役割は人をサポートすることだと、受け入れていく気持ちを吐露したシーンがあるんだけど、特に才能もないのに、あきらめられず、ずーっとシナリオ続けている人間からすると、すごーく、切なくて、でも心に響くというか…

 

映画自体、すごーく派手さはないんだけど、やっぱり構成もいいんだな。。

 

前半は、兄がバンドでうまくいきかけるけど、いきづまっていくプロット。

平行して、そのあいだ、菅田くん演じる弟は、医学部受からずに、浪人、途中で医学部は無理っぽいということで、歯学部に方向転換するプロット。

 

なので、前半は、GreeeeNのメンバーである弟が音楽に触れず、受験勉強に励むシーンが多い分、兄の音楽シーンが、彩を与えつつ、兄が行き詰るプロットになって下降の展開になると同時に、弟が上がっていくストーリー展開。

 

だから、各々が鬱々としているプロットと上がり調子のプロットが交差して入れ替わる感じになっているので、気持ちがあがったまま見てられる。観客的にも、楽しい時間が多いので、心を追う話でも中だるみがあまりなかった。

 

シナリオは、斎藤ひろしさん。映画でほんとに多くのシナリオをてがけてらっしゃる。

 

個人的には、やっぱり、斎藤ひろしさんといえば、ちょっと古いけど『遊びの時間は終わらない』とか『SFサムライフィクション』とか好きだったな。斎藤ひろしさんが書かれたシナリオの指南本もあります。

『斎藤ひろしのシナリオ教室』という本です。

企画書というかプロットのサンプルなども載せてくれていて、わかりやすかったです。おススメ。

 

 

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