『彼女が、その名を知らないの鳥たち』(映画)感想

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期待してたより、面白かった。

 

沼田まほかるの原作は、読んだことあったので、どんでん返しも知っていたけど、それでも、楽しめました。

 

蒼井優はいいし、松坂桃李も、竹之内豊も、もちろん阿部サダヲも!

 

特に松坂桃李は、『ユリゴコロ』でも、いい味出してたし、沼田まほかる俳優ってくらい、空気にあってる。

 

あんまり喋れないけど、とにかく面白かった。

 

過去記事:

 

ユリゴコロ (映画)

 

ユリゴコロ(小説)

 

彼女がその名も知らない鳥たち(本)

 

 

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(映画)感想

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予想してたより全然面白かった。

 

前半、かったるいなあ、何でこんなに評価高いんだろ、などと思っていたけど。

 

途中から、え? あれ? そんな話?となって、最後は切なかった。

 

綾野剛のキャラクターが、めちゃくちゃ魅力的。

 

うまく行かない人生。知らないうちに、誰かの意図によって、流されてもっと酷い方向へと追いやられる。

 

でも、皮肉にも、人生が生き生きとし始めるところが、かなり力技なんだけど、響きました。

 

『恋人たち』(映画)感想

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前から見たいと思いつつ、見逃していた『恋人たち』。

 

群像劇。

 

それぞれの主要登場人物をカットバックで追っていく。

 

直接的には深く関わっているわけではないけど、少しずつどこかで関係している。

 

『ショートカッツ』の構成を思い出す。

 

恋人たち、主要キャラクターは、超有名な役者さんが演じているわけでもなく、あまり目にすることのない俳優さん。

 

名のある役者も出ているけど、どちらかというと脇でサポートしている。

 

オリンピックを控える日本。

 

なにげない日常だけど、みんなそれぞれ生きづらさを抱えている。

 

話の結末がどこに落ち着くか、すごく気になったけど、ツラい中、小さい希望を見出して、それでも人生は続く、というところに微かな救いがありました。

 

橋梁の検査を仕事にしている彼の上司のキャラが、ほんとに優しくて…こんな上司が傍にいるだけで、救われるよな。

 

ぞれぞれの登場人物は、誰かに理解されたい、見て貰いたい、それがあるから、それでもなんとか生きていられるということなのでしょう。

 

 

『永い言い訳』(映画)

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素晴らしいシナリオ。。地味な話だけど、すごいなあ、と、ため息。

 

うまいなあ、うまいけど、ちゃんと感情にのっけられて、泣いちゃった。

 

ほんとに主人公は、どうしようもないやつなんだけど。

 

死んでしまった奥さんからの突きつけられ方がね……ほんとに、伝わってくる。

 

死んだ奥さんを偲んでいるのは、周りで、周りがちゃんと死んだ人を失った悲しみを吐露すればするほど、

 

その真逆のリアクションを示している主人公の切なさが際立つ…

 

作家さんの感性もだけど技術だな。。

 

西川美和監督の映画、どれも好きだけど、実はこれまで一番好きだったのが、デビュー作の『蛇イチゴ』で。

 

でも、今回、『永い言い訳』見て、これが監督さんの中で一番好きな作品になりました。

 

うん、こういう映画もっと見なきゃな、と、思う。

 

 

『ユリゴゴロ』(映画)観た感想

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(ネタバレ注意)

 

ユリゴゴロ、原作読んだとき、ひぇーすげえ、めっちゃ面白い。とにかく不快さを催す内容で、グロいけど、なんか心にズシリという重みがあって。何者なんだ、沼田まほかる、と思った記憶。

 

それが実写化されると、聞いて、よく映画化しようと思ったな、制作のひとたち。よく手を上げたよ、頑張れ、と応援したくなりました。

 

しかも、吉高由里子主演。。これほどピッタリなキャストないだろ。それどころか、松山ケンイチも、松坂桃李も、もう3人とも、絶妙キャスト。

 

 

ただ、原作では、自分の頭の中で処理して、演出していたグロい部分が、映像として観たときに、なかなか辛いものがある。

目をそむけてしまうシーンもありました。

 

それでも、映画後半部分は、吉高ちゃん、マツケンの話になってくと、どんどん引き込まれ。。

やっぱりそこは、切なくて。

 

原作から、登場人物が削られていて、映画の尺を考えると、人物を絞ってドラマを濃くする必要があるから、なるほどと感心したんだけど、一つだけ、、もったないと思ったのは、やっぱり木村多江の登場人物の登場の仕方が、少し唐突に見えて。。松坂桃李の奥さんと偶然知り合ったというのは、偶然が続きすぎな気がしたし、そこはずっと見守っていた、の方が、自然だし、余計に愛を感じられるし、あの感じだと、そこまで松坂桃李の奥さんのことを心配して、世話を焼いていくというのが、ちょっと変な感じがしたので。。それはあとで明かされるのだけど、たぶん、原作読んでない人にすると、これ怪しいだろと思ってしまうだろうな。。などと、気になりました。

 

それでも、役者3人がよかったので、楽しめた。

 

やっぱりあの原作初めて読んだときの驚きには、かなわないんだけど。

 

でも、映画化してくれて感謝。

 

過去記事

 

『彼女がその名をしらない鳥たち』

 

『ユリゴコロ』(沼田まほかる)小説

 

 

『陽炎座』(映画)感想

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鈴木清純の浪漫三部作のひとつ。

 

少し前に、北千住のブルースタジオで、ツィゴイネルワイゼンのあと、見て、そのまま放置してた。

 

画的に美しかった。。

 

でも、ストーリーは、ツィゴイネルワイゼンの方が個人的には感情移入できたかも。

 

原田芳雄…ここではわき役なのに、存在感…

 

せっかく三部作全部見るつもりが忙しくなって、結局、『夢二』見られず。。。残念。

 

 

『三度目の殺人』(映画)感想

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前半なかなかのれなかったんだけど…後半、予定調和に陥らないところが、すごくよかった。

 

<ネタバレ注意>

 

こういうテーマ、大好物。お涙頂戴に陥らないところがほんといい。

 

自分が相手にもっともらしく話す考えや意見が、実は誰かに聞いて影響されていたものだったり、

 

普通人間ならこう考えるよなと思って感情移入していって、こっちがどんどんストーリーを埋めて行ったり、

 

でも、実は相手は、誰かのためにそれをやっていると見えながら、全く自分本位だったり、

 

いや、もうそれすらも最後はどうなのかわからない。。

 

裁判制度がどうとか、司法制度がどうかというのが最初の動機で始まっているとは思うんだけど、個人的には、人間の脳が、どんどん感情移入して、自分の都合のいいように、解釈していく感じこそが面白かった。

 

 

いやあ…それにしても役所広司の演技、ほんとすごかった。。

 

 

『ツィゴイネルワイゼン』(映画)感想

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ヘンな映画…でも面白かった!

 

鈴木清順監督、『ツィゴイネルワイゼン』

 

1980年の映画。

 

もう十年以上前に観た。

 

その時もヘンな映画だなと思ったけど、引き込まれて…。

 

北千住のブルースタジオで、鈴木清順の浪漫三部作の上映をしていて、その第一弾がツィゴイネルワイゼン。

 

嬉しくなって、三部作全部見たいなと回数券まで買ってしまった。

 

でも、ちょっと不安でした。。

 

もう一度見て、果たして面白いと思えるのかどうか。。

 

見てみて……わけわからん…けど、やっぱり面白かった!

 

原田芳雄格好いい。。

 

若い時の大谷直子ってこんなに綺麗だったんだ…ていうか、めっちゃ演技上手い。

 

アートっぽい、脈略ない、系の映画だと思い込んでたけど、今回見直して、実は画力とか映像とかの不思議さ以上に、ちゃんとドラマ的要素があって、それに引き込まれた。

 

主人公の男は、どこかで自分を真面目で面白みのない男と思っている。

 

それと真逆なキャラクターが、原田芳雄が演じる、豪放磊落な破天荒な親友。

 

主人公は、どこか原田芳雄演じる親友の、常識にとらわれないその性格に、あこがれのような羨ましさのようなものも感じている様子。

 

親友がどんどん、主人公がいいと思う女を取っていってしまう。しかも、ある時から、自分の細君にまで手を出しているのではないかという疑念に駆られる。

 

脚本は、田中陽造さん。『ヴィヨンの妻』でもうまいなあと思ったけど、『ツィゴイネルワイゼン』は、内田百里痢悒汽薀機璽討糧廖戮魏蕊澆にしているらしいけど、他の色々な短編を組み合わせて、脚色しているらしい。

 

元になった小説は読んでないけど、色々な短編をつなぎ合わせるってだけで、ともすると筋の通ってない話になってしまったり、脈略なくなったりしまうものだから、難しかっただろうな、、。

 

すごく楽しめた。2017年8月8日(火曜日)まで、北千住のブルースタジオでやってるよ。

 

8月9日(水曜)〜、同じく鈴木清順監督の、『陽炎座』です。

 

一応、それも観に行く計画。

 

 

『忍びの国』(映画)観た感想

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時代物の映画を見ておこうと思って、『のぼうの城』の和田竜さんの原作、脚本の映画を見る。

 

アクション的なところコメディ的なところより、メッセージというかテーマ性に惹かれた。

 

あまり今までない切り口なので。

 

 

『お引越し』(映画) 再見 @ シネマブルースタジオ(北千住)

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相米慎二監督の『お引越し』という映画が大好きで、もう何度も繰り返し見ている。

 

両親(中井貴一と桜田淳子)が離婚するというなんでもない題材なんだけど、すごく印象に残る作品。

 

『時をかける少女』のアニメや、『八月の蝉』の劇場版でシナリオを務めた奥寺佐渡子さんのシナリオデビュー作です。

 

当時は、それと知らず、見てました。

 

でも、やっぱりこんなに繰り返し見たくなる映画の脚本家さんは誰なのだろうと、まだシナリオのことやる前から、気になって奥寺さんの名前は覚えていました。

 

そのうちシナリオやりはじめた関係で、いろいろ映画のシナリオ読むようになって、たまたま読んだ『学校の怪談4』のシナリオがすごくよくて、誰が書いてるの?と思って見直したら、奥寺佐渡子さんで、おーっ!と思って、以来、動向をおっかけていたら、『時をかける少女』アニメで度肝を抜かれ、あれよあれよで、やっぱり、すごい脚本家さんだったんだと、自分の手柄でもないのに、誰もがいいと思っているから、数々のヒット作に名前を連ねているのに、自分が見つけたような気になって、一人悦に入っていた私は、ちょっと痛い奴なのかもしれません。

 

月刊シナリオ2016年7月号に、奥寺さんのインタビューが載ってあって、デビュー作となった『お引越し』での、今は亡き、相米慎二監督とのやりとりのことも書かれていて、すごく面白かった。

 

そんな、『お引越し』がですが、今までビデオでしか見ていなかった。

一時期、この作品はDVDも出ておらずほとんど絶版に近い状態になっておりました。

なので、たまに無性に見たくなる時があって、でも、その辺のレンタルビデオにはおいてないもんだから、渋谷のTSUTAYAまでわざわざでかけて、VHSを借りて来て見る、なんてことをしてました。

またリマスターのDVDが発売されているようです。

 

 

もう何度も何度も繰り返しみた映画だったので、結構キーとなる台詞も覚えてしまっているし、もしかして退屈するんではないかもう新たに発見する部分はないのではないかと思っていたら、あーこのシナリオの意図ってこういうことだったのか、とか、これへの前振りのシーンだったのか、とか、いまだに発見がある。やっぱりシナリオ勉強する前とあとでは、感じ方が全然違う。最初にみたのは、シナリオまだやっていなかったので。

 

劇場ならではの発見もありました。あるシーンで蛍が横切るシーンがあったんだけど、当時、擦り切れたVHSで何度もみていたこともあって、テレビの画面では、蛍に全然気づいていなかった。

 

当時見ていた時と今では自分を取り巻く環境やら、心境やらが結構変わっているのか、映画から感じとる印象も、随分違う感じがしました。(父役の中井貴一が、ほんとダメダメなんだけどすごく優しいお父さんで、レンコも大好きなんだけど、冷たいようだけど、本当に子供とガッツリ向き合っているのは、桜田淳子演じるお母さんだな。。とか)

 

これは変わらずの印象ですが、やっぱりいまはもう大人になった田畑智子の11歳ころの演技というか存在感がハンパない。

彼女の表情の動きからして目が離せないのです。

 

最後に、シナリオがいいのはもちろんだけど、相米慎二監督が作り出す映像や間合いがなきゃ、ここまで目を離せないような作品にはなってなかっただろうな、と改めて思いました。

 

『お引越し』ぜひ機会があったら、北千住でやっているうちに劇場で。

 

ちなみに、『お引越し』のシナリオは、年鑑代表シナリオ集の93年度版に掲載されています。

 

 

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