『聖母』小説(秋吉理香子 著)

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秋吉理香子が選んでくるテーマが、結構気になるものが結構あったりして。

 

前に読んだ「絶対正義」とかドンピシャで。

 

個人的に、最後のサプライズよりも、娘を愛するが故、母がだんだん暴走を見せていくところがワクワクした。

 

サプライズ以上に、そこがもっと見たかったなあ。

 

 

『八州廻り桑山十兵衛』佐藤雅美

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時代ものはそれほど詳しくないけど、八州廻りというのが新鮮に感じる。

 

シリーズになっているけど、キャラが定着したあとの大きな展開(娘との関係はどうなるのか…など)、気になる。

 

 

『家、家にあらず』(小説)

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松井今朝子の小説、『吉原手引草』『吉原十二月』に続いて、『家、家にあらず』


今回は、世界観が吉原でなく、大名の御家騒動に絡めての時代ミステリー。


 ミステリー部分の人物関係があまりに複雑で込み入ってて、途中投げ出そうかと思ったけれど、終わりまで読むと、悲劇的なエンディングではあるけど、なんとも言えないカタルシス。


3作目だけど、カタルシスの作り方がほんとうまいなあ。


言葉や微笑みで見せるだけが子への愛情ではない、生き様を見せることだって、れっきとした愛なのだ。


ミステリー読むぞプロジェクト、数年越しの45冊目。


 

『とんび』(重松清)小説

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重松清原作読む前、泣かされてなるものか、と、身構えて読み始めるのだけれど、来るぞ来るぞと思いつつ、やっぱりウルッと来てしまう。


サッカーに例えるなら、相手チームに得点ランキングを快走するゴールゲッターのフォワードがいて、ディフェンスは常にマークしてるんだけど、ふっと視界から消えたと思ったら突然現れてヘディングシュート決められてる、みたいな。。


ヤスさんが息子にいつか、母親が息子を庇って命を落としたと事実を伝えないといけない、そのタイミングを待っているんだけど、別ののっぴきならない問題が起こってそれに対処しようとしてると、ふっと顔を出して不意打ちを食らわされる。。


それは、ヤスさんが東京行くかどうか問題でも、ヤスさん自身の、会ったこともなかった父との再会と抱き合わせになってたり、、

もう、この辺のテクニックがすごく勉強になる。


わかっててもヤラレテしまいました。



 

『吉原十二月』小説 (松井今朝子 著)

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『吉原手引草』の松井今朝子さんの『吉原十二月』。

 

手引草も面白かったけど、こっちも面白かった。

 

両方とも、入り込むまで少しとっつきにくい、語り口なんだけど、いちど入り込むと、ぐいぐい引き込まれた。

 

歌舞伎に造詣の深い作者で、時代の言葉遣い、知識など、いちいちすごいなあと感嘆するのだけど、

 

独特な語り口で少しハードルがあるのは確かなんだけど、

 

それでも、途中から引き込まれるのは、ちょっとスパイス気味に入っているミステリー的な要素がすごく効いてて、

 

淡々とした語り口の中にも、登場人物に寄り添う優しさのようなものと、カタルシスで、はあ、最後まで読んでよかった、と思える。

 

ちょっと癖になりそう…ということで、ただいま『家、家にあらず』を読んでるところ。

 

 

『脳が壊れた』鈴木大介著

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身近で脳梗塞で倒れた人のことを、少しでも理解しようと手に取る。

 

ルポライター鈴木大介さんが、脳梗塞で倒れたあとの体験談を綴った本なんだけど、

 

こういう状態で自身の体験を書いたものって、読んだことなかったので、

 

そういうことが起こるのか。。驚きと共に、いやあ、これはつらいだろうな。。

 

でも、それを面白おかしく書かれてて、笑いながら読んだ。

 

この方の奥さんが元々、発達障害だったのだけど、その奥さんこそが、著者の一番の理解者となっているのが、

 

そのくだりに、思わず涙が出た。

 

ということで、現在、脳は回復する、を読んでいる途中。

 

 

『ビタミンF』(重松清 著)

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なんとなくこういう話なんだろうな、と先入観を持って読み始めるんだけど、

たしかにそういう感じなんだけど、

でも、やっぱり、安定感の中にも、それを超える驚きがあるんだよな。

 

『せっちゃん』という話と、『母帰る』(ちょっとタイトルうろ覚え)が、特に心に響いた。

 

 

『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ 著)

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カズオ・イシグロ原作の映画『日の名残り』が大好き。

 

NHKの白熱教室のカズオ・イシグロのイ講演をテレビで見て、がぜん興味をもった。

 

『忘れられた巨人』

 

出だし、老夫婦の設定に引かれたけど、ちょっとアーサー王の時代の設定にいまいちは入れ込めなかった。。

 

忘却するからこそ保たれる平穏もあるよな。。

 

あざらしは、昔のことを記憶しすぎていて、ふとした折に、怒りがとめどもなく湧いて出て、不毛な時間を費やして、しんどくなることがよくあって。。。

 

忘れられたらどんなにラクか…。

 

 

『白墨人形』(小説)

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スティーブンキングの『IT 』や『スタンドバイミー』と似た雰囲気があるけど、ずっとプロットが複雑。

 

事件の本筋や直接関係してるもの、実はそうでなかったり、ミステリーファンを惹き付けるには、ここまで入り組んだ話にしないといけないのね。これ書くの大変だ。。作家さんの大変さを思い、遠い目。。

 

ミステリー読むぞプロジェクト、数年越しの44冊目。。もっと読まねば。

 

 

『浮世の画家』(カズオ・イシグロ)

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ノーベル賞作家・カズオ・イシグロの初期の作品『浮世の画家』を読む。

 

戦争に加担した作風で尊敬を受けていたが、終戦を迎えたことで真逆の評価になってしまった画家の話。

 

それが、小津安二郎映画みたいな感じで進んで行くのが、意外でした。

 

「独善」を批判する主人公の画家、本人が自覚していないんだけど、実はすごく独善的というキャラクターがよくできてる。

 

映画「日の名残り」のアンソニー・ホプキンスのキャラは、既にここに現れていたのだなあ。

 

 

 

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