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    2017.05.02 Tuesday

    『羆撃ち』(久保俊治 著)(読書)

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      JUGEMテーマ:読書感想文

       

      『羆撃ち』という本を読む。

       

      ヒグマ猟師、久保俊治さんによる本。

       

      久保さん、4月17日にNHKの番組、『プロフェッショナル』で登場。

      (数年前に、情熱大陸、でも、密着されているらしい)

       

      プロフェッショナルに登場するということも知らず、ある人がこの本を紹介していたので、読んでみようと思ったのでした。

       

      久保さんの、まだ結婚もされていなかった、若い頃の猟の体験を綴った文章なんだけど、

       

      たった一人で、北海道の森、山に分け入って、テントを張り、羆の足跡、痕跡を見つけては、そこから、延々とヒグマのあとを追って、それこそ3日、4日は平気でビバーク(野宿?)をしながら、ついていく。

       

      時には、足跡をおっかけていると、10メートルとか至近距離で、追いかけていたヒグマと遭遇することもある、という、まさに命がけの猟なのです。

       

      そのヒグマや鹿を追って、山に分け入って、一人過ごしているときの、文章描写がすごく美しい。。ことさら気取った文章でもなく、淡々と書き連ねられているんだけど、ぐいぐい引き込まれる。

       

      ヒグマを仕留めたあとは、その巨体を野営拠点のテントまで運ばないといけないので、当然、その場で解体することになる。

       

      その解体の様子の描写まで荘厳だ…命をいただくということはまさにこういうことなんだろうな、と。

       

      そういえば、子供の時、田舎のじいさんちに遊びに行った時、近所の家がイノシシ猟に行って来たあと、冬(?だったか)の田んぼで、仕留めて来たイノシシを解体する作業を、横で見せてもらったことがある。

       

      子供心にすごく興味深く、飽きることなくずーっと眺めてた記憶。。お腹の中から、鉄砲の弾が出てきたシーンが目に焼き付いてる。。その時のことを思い出しながら、読んでいました。

       

      猟犬フチとのやりとりも、すごーく心に来るんだよな。。。

       

      本は、久保さんの若い頃の猟のことを綴ったもので、まだ結婚もしていない頃のことだったんだけど、あとがきに、その後結婚して、娘さんもできて、そのドキュメンタリーが結構、反響を呼んでいた、とあって、へー見てみたいなあ、とか、思っていたら、、

      プロフェッショナルでの久保さんは、既に、70歳近くになるり、娘さんも、もうすでに大人でした。

       

      プロフェッショナルの最後では、どうやら最近、十代のお弟子さんができたらしく、なんだろ、この本での、フチとのやりとりを読んだあとだけに、お弟子さんができたというエピソードを聞いて、なんだかちょっとウルッと来てしまいました。

       

      『羆撃ち』、おススメです。

       

       

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