『キセキ −あの日のソビト–』(映画)観た感想

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(ネタバレありなのでご注意を)

 

GreeeeNに特に思い入れも、普段聴くこともなかったのですが、

 

ヒットしているという話を聞いて、なんか理由があるに違いないと見てみるかと思った次第。

 

映画館、ほとん中学生か高校生。日曜日だったということもあってか、中学生多目。

 

GreeeeNって、ルーキーズとか流行った時、中学生たちはまだ幼かったはず、みんななにきっかけで見に来てるんだろ。。

 

とはいえ、映画自体はすごく丁寧に人物の心を追っていて、結構ホロッときました。

 

個人的には、やっぱり、松坂桃李が演じた兄の心情に一番感情移入したなあ。

 

医者の父親が厳格で、音楽なんかくだらないものだとことごとくぶつかり、

 

家を飛び出して音楽にかけて音楽に人生かけたいと思ったんだけど、自分のメタルバンドは、レコード会社の目にとまったものの、

 

メジャーデビューの目前で、要求されるものと、自分たちがやりたいものとのあいだで、行き詰ってしまい、

 

一方で、歯学部を目指す弟が、大学生になると兄と同じようにバンドを初めて…

 

兄に作曲のアレンジを頼んできたりして、しかも、そのデモテープがすごくよくって、

 

兄の自分より弟の方が才能あるんじゃねえ?みたいな……これは結構切ない。。

 

自分はすごく努力して、親とぶつかって、全てをかけてやってるのに、なかなか要求されるものができない、

 

だけど、弟は自分と違うやり方で、すごく仲間と楽しそうに、しかも歯科医に絶対なるといってどっちかを捨てて選択することもない。

 

兄の台詞の中に、努力とか思い入れとは別の次元で、世の中は動いている、的な、つまり努力したからって必ず報われるものでもない…というのがあって、兄は自分の役割は人をサポートすることだと、受け入れていく気持ちを吐露したシーンがあるんだけど、特に才能もないのに、あきらめられず、ずーっとシナリオ続けている人間からすると、すごーく、切なくて、でも心に響くというか…

 

映画自体、すごーく派手さはないんだけど、やっぱり構成もいいんだな。。

 

前半は、兄がバンドでうまくいきかけるけど、いきづまっていくプロット。

平行して、そのあいだ、菅田くん演じる弟は、医学部受からずに、浪人、途中で医学部は無理っぽいということで、歯学部に方向転換するプロット。

 

なので、前半は、GreeeeNのメンバーである弟が音楽に触れず、受験勉強に励むシーンが多い分、兄の音楽シーンが、彩を与えつつ、兄が行き詰るプロットになって下降の展開になると同時に、弟が上がっていくストーリー展開。

 

だから、各々が鬱々としているプロットと上がり調子のプロットが交差して入れ替わる感じになっているので、気持ちがあがったまま見てられる。観客的にも、楽しい時間が多いので、心を追う話でも中だるみがあまりなかった。

 

シナリオは、斎藤ひろしさん。映画でほんとに多くのシナリオをてがけてらっしゃる。

 

個人的には、やっぱり、斎藤ひろしさんといえば、ちょっと古いけど『遊びの時間は終わらない』とか『SFサムライフィクション』とか好きだったな。斎藤ひろしさんが書かれたシナリオの指南本もあります。

『斎藤ひろしのシナリオ教室』という本です。

企画書というかプロットのサンプルなども載せてくれていて、わかりやすかったです。おススメ。

 

 

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