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    『プライベートバンカー』(ノンフィクション)本

    本・読書 comments(2) trackbacks(0) あざらし

    JUGEMテーマ:読書感想文

     

    シナリオと並行して、とある勉強をしているのですが、その先生が授業で薦めていた本。

     

    節税のために、シンガポールに移り住んだ富裕層、その富裕層の資産を管理することで利益を上げようとするプライベートバンクと、そうはさせまいとする国税局の話。

     

    以下、ネタばれ注意。。。

     

     

    日本の高い税金を逃れ、富裕層の税制優遇が大きいシンガポールに拠点を移す富裕層なんだけど、一年のうち半分は日本を離れていないといけない。しかも、それを最低5年はそんな生活をしないといけない。お金はあるけど、やることがない。特に現地の言葉を自由自在に使えるわけでもない。狭い日本人コミュニティーに顔を出し、暇をつぶす毎日…

    5年経つのをいまかいまかと待っている。同じように相続する子供も、そこにいなければならない。

    そうすると、自分で望んでそこにいるわけではない奥さんが、やはり日本に帰りたいとなる…結構、家庭崩壊してしまうことがあるそうです。

    国税局も手をこまねいて見ているわけではない。10年になるとかまことしやかにうわさされている。そんな世界があるんだなあ、と自分とは縁遠い世界だけど。。

     

    メインプロットは、シンガポールのプライベートバンクのジャパンデスクからヘッドハントされ、一大決心して、日本からシンガポールへと出かける一人のビジネスマン、杉山さんの視点でメインで進み、また、現地で雇われた女性社員の視点もはいる。

     

    杉山さんが、どんだけ頑張っても、同じ日本人上司に手柄を奪われていく様に、やっつけろ、と思わず応援したくなった。

     

    あと、興味深いのが、税制優遇のタックスヘイブン、オフショアに、日本の国税局が潜入というかたちで、調査員を送り込んでいること。それが女性だったりする。日本国内では、税金の査察に対して拒否できないことになっているんだけど、そこは国外ということで、同じ権限を通すことはできない。だから、活動も、おおっぴらにできないので、そういうかたちになるようです。

     

    最後の、どんでん返し?(プライベートバンカーに資産を横領されそうになって、消されかけた資産家の話)も、なかなかショッキングだったな。結局狙われる資産家は、先に言ったように、向こうに移り住んで奥さんが嫌になって帰ってしまったりして、係累のない土地で、一人になってしまった高齢のひとだったりする。その人が騙されて消されてもわからないので。。ひやぁ。こわい。

     

    この本を書いたのが、清武英利さん。

    元巨人軍の球団代表で、ナベツネを告発した、清武の乱で有名な人。

    あまりにもその時の、政治的なイメージが強烈すぎて、元々、新聞記者(ライター)だったということをつい忘れてしまうんだけど、読み物としてすごく面白かった。

     

    まあ、自分が超富裕層になって、シンガポールに移り住んで。節税なんてことは起こりえないことだけど、お金があったらあったで、別の悩みがあるんだな。。

     

     

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        コメント一覧

        清武って元新聞記者だったんですね! 知らなかった。。。
        その清武が書いたとは!
        タックスヘイブンとかも話題になってるし、この本自体すごく
        おもしろそうだし、ドラマネタにもなりそうですね。

        • oさん
        • 2017/12/21 8:23 AM

        いや、ほんと面白いネタだなと思いました。
        かなりのリサーチが必要だろけど。

        清武さん、いい仕事してるなあと思いました。

        • あざらしさん
        • 2017/12/21 2:38 PM
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