『刑事弁護人』(ノンフィクション本)

本・読書 comments(2) trackbacks(0) あざらし

JUGEMテーマ:読書感想文

 

めちゃくちゃ面白かった!

 

令状なしで、GPS追跡捜査で逮捕された被疑者を弁護する弁護士チームのドキュメント。

 

まるで法廷映画を見ているよう。

 

GPSは技術的に新しいものだから、法整備もまだきっちりなされていない。

 

だから、チームが挑んだ裁判の争点も、捜査は違法ではないと却下される可能性の方が断然高かった。

 

そこを重大なプライバシー侵害であると、憲法を根拠に切り込んでいく様は、胸が熱くなる。

 

さほどお金にもならない、被疑者の勾留期間も延びるかもしれない、だから、そこで戦おう、控訴しよう、なんて人はあまりいないだろう。普通なら泣き寝入りするかもしれない。

 

だけど、自分には関係ないとやりすごしていることが、いつか自分に跳ね返ってくるかもしれない。

 

本の中に、ナチスドイツに処刑された牧師の話が出てくる。

 

うろ覚えだけど……ユダヤ人が迫害されても自分のことじゃないと思っていた、だからユダヤ人でない自分がまさかそんな目に合うなんて夢にも思っていなかった、みたいな…。

 

現時点ではそれほど取るに足りないことと思ったことでも、何十年後に振り返って、あそこを食い止めなかったために、権力の暴走に歯止めが利かなくなってしまった、なんてことにもなりかねない。

 

それを許さないための憲法であるのだなあ、と、今の時代に照らして、しみじみと思いました。

 

 

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      なかなかドキュメンタリーの本って、どんなものがいいのかわからなくて、手が伸びませんが、、、
      映画になりそうな壮大なスケール感ですね。
      こういうとき、歴史、ちゃんと勉強したいと思います。

      • oさん
      • 2019/11/01 8:10 AM

      刑事訴訟の知識も得られて、その上、ドラマ的な要素もあって面白いのでおすすめです。メンバーのキャラも立ってて魅力的です。

      • あざらしさん
      • 2019/11/05 9:29 AM
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